交通渋滞のイライラから気分を解き放つ
自宅から目的地までずっと座っていられて、乗り換えなしでストレートに行ける自家用車。気ままに時間や行き先を変更できる自由度がクルマ旅のなによりの魅力です。
そんなクルマ旅でも時間が読めなくなってしまうのが、渋滞。渋滞にハマってしまうと、いつ抜けだせるか分からないのといつまでも変わらない景色にイライラさせられてしまいます。
そこで渋滞を避けるコツと、万が一渋滞にハマったときにできる対策を覚えておきましょう。
53:旅に出る前にルート複数用意する
旅先までの走行ルートはできれば最短ルートを通りたいものです。地図にせよカーナビにせよ、ルートを決定する場合、あらかじめ複数の経路を準備しておきましょう。
その際には、JARTICなどの渋滞予報を参考にして当日の通過時間帯にどれくらいの渋滞がルート上で発生するかを加味しておきます。
連休初日の高速道路は下り線が混雑し、最終日には上り線が混雑することも念頭に入れて、なるべく渋滞のピークを避ける日程を組みましょう。
オススメのカーナビ・地図
54:高速道路での走行のコツ
高速道路での走行中に交通量が増えてきたなと感じたら、追い越し車線ではなく走行車線を走りましょう。
短気な人ほど追い越し車線側に行きがちですが、長い目で見ると走行車線を走り続けたほうが早く進めるのだとか。
また同様に、混んできたときは大型車の後ろについていくという手もあります。前面の視界が狭まるので大型車の後ろは走りたくないという人が多いでしょうが、大型車は運転席が高い位置にあるため、前方を遠くまで見渡せる長所があるのです。
そしてドライバー心理として空いている車線に移動して早く目的地に行きたいという行動をとるので、必然的に大型車の後ろについていけば、速く進めるということ。
そして、渋滞に引っかかってしまったとき、イライラして焦るあまり目的地より手前のICで下りて一般道を走る人がいますが、これは意味がありません。一旦高速に乗ったからには、通行止めや規制などでやむを得ず他のICで下りなければならない理由がない限り、途中のICで下りてはダメ。
ほとんどの場合、却って時間がかかってしまいます。ただし、次項の場合は除きます。
55:出口IC付近での渋滞でのコツ
高速道路を使って移動する場合、目的地が著名な観光地のそばのICならば、ICの出口の1kmくらい手前から出口渋滞が発生する場合があります。
そこで、これは混んでそうだなと予測がついた場合は、該当するICではなく、その1個手前のICで下りるようにしましょう。そして一般道を使って目的地に入ります。
また、目的の出口ICの料金所に近づいたら大型車の後ろにピッタリとクルマをつけましょう。料金所を通過するために掛かる時間が短縮できます。大型車1台の長さは小型・普通車の3倍近くにもなりますので、いわば3倍弱早く料金所を通過できるわけです。
さらにETCレーンと一般レーンが併設されている料金所で、一般レーンの方が空いている場合は、そちらに入るのが時短。
ETC搭載車でもETCカードを引き抜いて、料金所の係員に渡せばETCカード払いでの料金処理をしてくれます。この場合でももちろんETC料金が適用されます。
オススメのETC車載器
56:SA/PAを上手く使おう
高速道路を走行するときのオアシスといえばサービスエリアやパーキングエリアです。
規模としてはサービスエリアが格段に大きく、ドライバーや同乗者を楽しませてくれる施設が色々と揃っています。
また、SAによっては観覧車があったり、温泉があったり、焼き立てのパンが買えたりと独自のサービスをしていますので、事前にNEXCOのサイト(東日本・中日本・西日本)で通過するルート上のSAで行われているサービスやイベントをチェックしておきましょう。
また渋滞が発生している時に先を急ぎたくなる気持ちは分かりますが、ぐっと気持ちを抑えてSA・PAに立ち寄るようにしましょう。トイレ休憩をきっちりとり、気分転換をはかることで渋滞疲れも解消されます。
ただ、混んでいるSAに突っ込んでいくと、それはそれで疲れるもの。特に混み合う女性用トイレでトイレ待ちの行列に並ぶのもイヤですよね。
それならばサービスが充実したSAではなく、あえてトイレと自販機くらいしか設備がないPAをチョイスするという手段が有効。設備が少ないPAほどガラガラだったりします。
余談ですが、全然クルマが流れない渋滞時にPAがあるときは、進入路からPAに入りつつも、駐車スペースに止めることなく、そのまま出口から本線に戻ると、わずかですが渋滞の先に進むことができます。ほんとにわずかですけども。